診療内容

歯周病科

歯周組織再生療法

進行した歯周疾患においては、従来の歯周治療に加えて歯周組織再生療法が選択できる時代となってきました。
しかしながら、その有効性は、骨欠損の大きさが一定の範囲内に限られています。
当診療科では骨補填材とリグロス?を併用することにより、有効性をより高めた歯周組織再生療法を行います。

歯内療法科

顕微鏡を用いた歯内治療

虫歯が進行し根管（いわゆる神経）にまで口腔内の細菌が侵入した場合に、根管に入り込んだ細菌を限りなく駆除する必要があります。
この際、手術用顕微鏡を使用し拡大視野下で精密な駆除を行うことで、治療の成功率、予後の向上が認められます。

顕微鏡を用いた歯根端切除術

顎骨の中にできる歯根のう胞（いわゆる根の先端に出来る膿の袋）に対して、手術用顕微鏡を用いて正確に取り除きます。
また自己血液を用いた再生医療と併用して、より安全安心の外科処置を可能にします。

顕微鏡を用いたコンポジットレジン修復

虫歯の治療に関して、白い材料を用いて審美性の高い治療を行います。
手術用顕微鏡を用いて、歯の削る量を最小限に抑えた治療を可能にします。

口腔機能回復科

金属床義歯

①?強度が高く破折しにくい
②?吸水性がなく、汚れが付きにくい
③?熱伝導性が良く、温度感覚が伝わりやすい
④?適合が良く、装着感が良い
⑤?薄いため違和感が少なく、会話がしやすい

咬合回復科

OA

医科専門機関にて閉塞性睡眠時無呼吸症と診断され、比較的軽度の症例に対して有効な歯科的な装置による治療を行っております。
下顎や舌を前方に保持するマウスピースを製作します。
このマウスピースを夜間に装着することにより、上気道が確保され、いびきや無呼吸を軽減し、眠りの質や睡眠時間の改善が期待されます。

咬合修復科

メタルフリー治療

優れた審美性の回復を主な目的とした治療で、金属ではない材料（セラミックスなど）の詰め物、被せ物やブリッジなどを用いて歯の欠損を修復します。

歯科インプラントセンター

自費メンテ

歯科用インプラントは歯を失った後の治療法として有用な選択肢の一つです。
しかし、インプラント治療が終了したとしても、インプラント周囲に汚れ（歯垢や歯石様の沈着物）が沈着し、それらの清掃が不十分な場合、インプラント周囲の粘膜に炎症が生じ（インプラント周囲粘膜炎）、さらに炎症が進行するとインプラントを支えている骨が吸収することがあります（インプラント周囲炎）。
したがって、インプラントを良好な状態に維持するためには、インプラント周囲の適切なブラッシングなど、日常的なホームケアが重要になります。
しかし、インプラントは天然の歯とは異なる形状をしており、ホームケアのみではインプラント周囲を十分に清掃することが困難な場合も多いです。
したがって、歯科医師や歯科衛生による定期的なプロフェッショナルケアを受けることがとても大切です。当センターでは、インプラント専用の清掃器具や装置を用いた専門的なメインテナンスケアを行っています。

歯科麻酔疼痛管理科

IVS

歯科治療に対する不安や恐怖、抵抗が強い方に対し、点滴で鎮静薬を投与しながら歯科治療を受けていただく方法です。
鎮静薬の作用で不安が和らぎ、うたた寝の状態になるため、リラックスして治療を受けることができます。
また治療中の記憶が残りにくいため、治療中の不快な思いも軽減されます。

矯正歯科

MTM

成人に行う矯正歯科治療には、すべての永久歯（智歯を除く）を対象に矯正治療を行う全顎的な矯正治療と1歯または数歯を対象にした限局矯正治療（部分矯正治療）があります。
また、限局矯正治療は、補綴前矯正治療とも呼ばれることもあり、ブリッジ、クラウン、インプラントを適正に装着するために行う矯正治療の一つです。
限局矯正治療は、以下のような場合に使用する治療です。

• 一本あるいは数本が気になるが、他の部位は比較的問題ない歯並びで気になるところだけ直して欲しい場合。
  一部分だけ矯正治療してそこだけ歯を動かして並べる。
• 歯と歯の間が近すぎてインプラントが植立できない、歯の根っこが植立する場所にあるなどの場合。
  インプラントを打てる様に歯を適切な場所に移動させる。
• ブリッジを入れたいがブリッジをかける歯が倒れているためにブリッジを入れることができない場合。
  ブリッジを入れることができる様に倒れた歯を起こす。
• 歯の根っこが埋まって補綴物が作れない場合。
  補綴物が作れるように根っこ引っ張り出す。
• 歯周病で歯の周囲の骨（歯槽骨）の高さが不揃いの場合。
  歯を動かして骨の高さを揃える。

などがあります。
このように限局矯正治療は、他の専門分野と包括的に行う治療の一つとして行われることが主となります。